高専からの大阪大学基礎工学部編入体験談 (2)
前回の記事です。
試験前日
良い緊張感だ。(ドヤ
しかしここで不眠症が発動し、3時間くらい眠れずにのたうちまわっていました。睡眠時間は4時間くらい。
学力試験当日
最高に気分が悪かったけど、時間通りに起きて電車に乗り、無事30分前に阪大豊中キャンパスに到着。死ぬほど暑かったので、学食に行って優雅に魔剤を飲んでいました。
...しかしこれが良くなかった...
受験者数は大体60人くらいでした。私の受験する情報科学科ソフトウェア科学コース(受験番号900番代)の受験生は6人で、計算機科学コース受験者はいませんでした。
英語
いつもの変な英作文。「幸福とは何か」についての長文。普通の英文和訳。
基礎工の長文では、よく指示語が問われます。ぱっと見てもわからないですが、とりあえず書き出してみると意外にわかることが多いです。出来は7割。
魔剤でカフェインを摂取したにもかかわらず頭が冴えない。嫌な予感がし始める。
数学
謎の微分方程式。線型独立の証明。変な確率の問題。
詳しくは過去問を取り寄せてみてください。出来は10割・10割・6割。計算ミスしていなければ。
1時間が経過したあたりから体調が悪くなり始める。ひどい腹痛、倦怠感でした。おそらく原因は寝不足+空腹時の魔剤です。最後の30分はぼーっとしてました。
物理・専門
物理は力学と電磁気学を選択。ある角速度で回転している球を粗い床に置く問題と、円形コイルが中心軸上に作る磁場と、それと等価な磁気モーメントの問題が出題されました。力学は10割。しかし磁気モーメントは一切対策しておらず、電磁気の出来は5割。それでも粘って自分の考えを回答用紙に書きました。これ大事です。
専門科目は、文字列検索のアルゴリズム、ある文字列パターンを食わせると出力が1になるMoore型順序機械の設計、掛け算をアセンブリ言語で実現するという問題でした。過去の傾向をぶっ壊してきましたが、計算機の気持ちになって考えれば簡単でした。ミスがなければ10割・10割・10割じゃないかな。
その夜も眠れず、次の日。
面接試験当日
スーツ暑い。靴擦れが痛い。
学力試験で頭がいっぱいだった私は面接で言うことすら決めていませんでした。前日に考えたセリフを必死で覚えました。付け焼き刃すぎる。
面接は、情報科学科の教授15人vs私。こわい。でも優しそうな教授が主に質問をしてくれました。
聞かれた内容と答えた内容:
- 志望動機 → 情報科学を深く学びたい、ある教授の研究に興味がある
- なぜ計算機コースではなくソフトウェア科学コースを志望したか → 基礎研究よりも応用研究に興味があり、計算機よりもソフトの方が応用のイメージだから
- 試験の出来 → 磁気モーメントなんて対策していませんでした(半ギレ)
- 併願状況 → 阪大の工学部が第一志望です
- なんで阪大工学部が第一志望なの? → より興味のある研究があるので
- 院に進むの? → 進みます
- 院に進学した後は? → メーカーやSIerなどの研究職・技術職に就職
とまあこんな感じ。かなり緊張してしまいました。時間は15分くらい。
合格発表
17時に発表予定とあったのに16時58分に貼り出すと言う姑息なフェイントを仕掛けてきました。結果は合格。
驚くべきことに、ソフトウェア科学コースの合格者が一人でした。計算機はもちろん0なので、情報科学科(数理システムを除いて)の合格者は私だけということになります。あれだけ面接で滑り止めですよ感を出してたのに。
私の基礎工の受験体験談は以上です。最後まで見ていただきありがとうございました。自分でもあまりに長すぎるなあと思うので要約verをまた書こうと思います。