高専からの大阪大学基礎工学部編入体験談 (1)
阪大の編入試験に合格しました。
みなさんもご存知のように、編入試験に合格するとその体験談を書くことが義務付けられます[要出典]。というわけで書いていきます。阪大編入会の方にも書くつもりですが、あちらの方は長くなると怒られそうなので、このブログで長々と書くことにしました。
4年生以前の私
自分で言うのもなんですが、私の高専での成績はトップでした。一方で、学内の定期テストはできるけど応用力がない高専生であることの自覚がありました。3年生までは、勉強と部活とバイトに明け暮れ、無意義な学生生活を謳歌していました。
ちなみに3年生でのTOEICスコアは630点でした。また、何か資格があった方がいいかなあと思って3年生の春休みに基本情報技術者試験に合格しました。
大学編入の決意
学校の成績だけは良かった私は、推薦で編入することに決めていました。そんな私の甘い考えをぶち壊したのは4年生の時の担任です。僕はできる子だと思われていたみたいで、学力試験でレベルの高い大学に行くことを強く勧められ、そして説得されちゃいました。この時4年生の夏休み前。志望校を阪大に決めました。
四年生の夏休み
編入生に大人気のDUO 3.0をやり始めました。これ難しくない?全然でき
なくて泣きそうになりました。
後半からは編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習を始めました。これも難しくない?全然できなくて泣いた。
そんなわけであまり集中して勉強できませんでした。推薦という逃げ道をまだ捨てていなかったことも原因の一つです。
四年生の秋〜冬
10月にTOEICを受けると745点でした。公式問題集を5冊やると幸せになれます。
冬休み以降は真剣に勉強を始め、同時にStudyPlusというアプリで勉強記録をつけ始めました。計画を立てる、とか記録をとる、ということが大好きだったので、無理なく続けることができました。
この時期にやった参考書はこちら。
四年生の春休み
編入試験は春休みの過ごし方で決まると言っても過言ではありません。StudyPlusによると、私の3月の勉強時間は227時間でした。遊びの誘いを断り、毎日の過ごし方を計画して最適化し、平均一日9時間勉強しました。ここで言う勉強時間とは、机に向かっている時間ではなく問題を解いている時間です。
使った本:
そして、この春休みにZENPENさんのイベントに参加しました。そこで出会った阪大工学部の先輩がとっても良い方で、めっちゃ応援してくれました。また、基礎工知シスに合格した私の高専の一つ上の先輩も来ていて、たくさんアドバイスをいただきました。阪大編入の先輩みんな優しくて面白かった。先輩との繋がりを受験生のうちに確保しておきましょう!
五年生の4月〜5月
出願する大学を決定しました。阪大工学部電子情報工学科と神戸大知能情報工学科。阪大工と神戸大は試験科目がほとんど変わらないので便利です。
とうとう数学の過去問に取り掛かり始めました。あれ?意外に7割くらいは解けるな?というのが第一印象。春休みの勉強の成果を実感しました。
使った本:
五年生の6月〜7月
や る こ と が な い 。
まさかこんな事態に陥るとは夢にも思っていませんでした。やるべき問題集や過去問を終えてしまったのです。阪大工学部まで二ヶ月以上あるし、このまま勉強のやる気をなくすと良くない結果になることは目に見えていました。
そこで対策として、阪大基礎工情報科学科を受験することに決めました。それも、出願の三日前に。担任の先生、事務の方々、校長先生、あの時はごめんなさい。
これによって、数学の範囲に確率が追加され、専門科目が3科目増えました。一ヶ月でこれらを完璧にするという課題を与えられ、やることを欲していた私は喜びの涙を流し、無事に死亡しました。
使った本:
中間テストは前日勉強でなんとかしました。また、中間テストが終わってからは学校を休んで勉強するようになりました。自主休講は計画的に。
基礎工編入試験一週間前
確率と専門科目を無限に勉強しました。論理回路とアセンブラはなんとかなるが確率とアルゴリズムが難しい。過去問を5年分こなし、天に運命を任せることにしました。
<試験前日に続きます>