高専からの 大阪大学工学部 編入体験談
阪大工学部の編入試験にも合格しました。
お久しぶりです。工学部の方の体験談も書いていきますよー。
基礎工学部編>
基礎工学部合格後
とにかくやる気が出ない。
基礎工学部に合格したあと、僕は屍のように夏休みを浪費していました(私の高専では夏休みが7月後半〜8月末)。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、このブログを初めて基礎工学部の体験談を投稿したのは7月、つまり工学部の編入試験前です。それほどやる気が出なかったのです。
とりあえず何もしないわけには行かないので、基礎工の勉強のために忘れていた複素関数、熱力学などの演習をしていました。
8月
新しい演習書に手を出してみました。
勉強にはなりましたが必須かどうかと言われると微妙。
あとはこれまでやった参考書の復習をすることにしました。
勉強時間は平均5~6時間。
学力試験当日
そして迎えた試験当日。前日は無駄にぐっすり眠れました。専門科目の選択は物理、電磁気です。
英語
基本的に例年通り。長文問題では記述の問題が増えていたような気が。長文はやはり後回しにすべきですね。出来は6~7割。
数学
問題用紙が配られたとき、裏面から「正規分布表」が透けて見えてパニックに。基礎工で確率は勉強していたものの、正規分布までは対策していませんでした。
大問1:3次正方行列の固有多項式をλの関数とみた時のその極値。
先ほどのパニックのせいか、固有多項式の展開をミスしてしまいました。おそらくこの大問は全滅。それでも合格したということは、問題を解く過程を評価してもらえたのかな。
前者は簡単。後者はu(x) = xyと置くタイプ。出来は10割。
大問3:複素関数。曲線y=x^2に沿った線積分、ローラン展開。
ローラン展開もっと真面目に対策すればよかった、、、。出来は6割。
確率統計は学校の授業で少しやっていたので、記憶を元に解きました。出来は5割。
大問1のショックが大きかったです。数学が終わるとお昼休みでしたが、試験室にいると気が滅入りそうだったのでキャンパス内を散歩していました。そのおかげでだいぶ落ち着くことができました。試験がダメだと思っても、くよくよせずに気分転換して次の科目に備えましょう!!
物理
力学:質点を斜面に置き、斜面の下にあるバネ振り子と衝突させる問題。
簡単でした。高校生でも解けます。
熱力学:気体分子運動論とピストン。
カルノーサイクルばっかり対策していたので面食らいましたが、記憶を頼りに回答しました。
電磁気
静電場:各面がそれぞれ+Qと-Qに帯電している薄い平板が作る電場。
途中、式がややこしくなるところがありましたが、基本問題がほとんど。9割。
静磁場:有限長の導線が作る磁場。正多角形状の導線が作る磁場。
それほど難しくなかった。出来は10割。
とにかく数学が心配でした。しかし、気持ちを切り替えて専門科目で健闘できたと思います。
面接試験当日
聞かれたこととその回答についてだけ書きます。
試験の出来
→ 数学で計算ミスをしてしまいました。全体的に時間が足りなかった気がします。
志望動機
→ 興味のある研究室があるから。一つの研究テーマを取り上げて、どこが面白いと感じたかということも述べました。
総合工学システム学科とは
→ 私の高専の制度。1、2年は学年共通のカリキュラムで、 3年から専門のコースに配属されます。
将来どんな仕事に就きたいか
→ 大学院に進学した後就職して、研究職などに就きたいです。
卒業研究何やってるの
→ テーマと内容を具体的に説明。新規性や提案手法の問題点について突っ込まれました。こわかった。
所要時間8分。面接時間が短かった上に、面接の雰囲気が和やかではなかったため正直落ちたと思いました。
結果・総評
第一志望であった電子情報工学科 情報通信工学科目に合格できました。
電子情報工学科の受験者は約40人。電気電子の合格者が5人。情報通信の合格者が3人。それなりの倍率ですね。
今回の番狂わせは間違いなく数学の確率統計でしょうね(Twitterも荒れてました)。今後も出題される可能性があるので、来年度からの受験生は対策しておきましょう!我々の屍を超えてゆけ。
追記
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